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メタンハイドレートを燃料として使った機械を調べてみた。

日本で採取できるエネルギー資源として期待されているメタンハイドレートですが、これ自体を燃料として使っている機械は現在のところありません。

そもそもこのメタンハイドレートがどのようなものかというと、メタンガスが低温高圧の場所で凍結して固体になったものであり、採取方法もまだ確立されていないものです。

開発が進められているのは減圧法と呼ばれる方法で、地層内でメタンハイドレートを分解してメタンガスを取り出すため、固体のまま生産されるわけではありません。

このことから、メタンハイドレートがそのまま使用されるのではなく、抽出されたメタンガスが使用されると考えられます。

政府は今後10年以内に使用できることを目標としているものの、採掘するために必要になる費用がかかり過ぎてしまうため、他の燃料が存在している間は商業化して利用するのは困難であるとする声も少なくありません。

実際にはメタンハイドレートをエネルギーで使用するのではなく、日本にも採掘可能なエネルギーが存在することを示し、対外的な交渉を有利に進めるために開発が行われている、という見方もあります。

いずれにしても費用を抑えた採取方法が確立されるまでは、これを使用する機械は出てこないでしょう。

メタンハイドレートと石油との違いについてまとめてみた。

石油は現在の生活の中で最も馴染みのある資源で、設備コストが安く安定していることからも依存度の高いエネルギーとなっています。

石油は炭化水素の混合物である液体で、基本的に地中に存在しますが、採油できる地域が中近東と偏っていることから、時に争いの原因になることもあります。

エネルギーとしては自動車のガソリン、石油ストーブの燃料に用いられ、他にもプラスチック製品や化学繊維などの化学工業原料などにもなります。

対する次世代のエネルギーとされるメタンハイドレートは水分子とメタンガス分子からなる氷状の固体結晶で、天然ガスの一種ですが主に海底下の地層中で見つかります。

火を近づけると燃える性質があり、燃焼後は水しか残らないことから燃える氷とまで言われる不思議な物質となっています。

ガスと聞けば気体を思い浮かべますが、メタンハイドレートはその分子構造から固体状態で貯蔵できるのが強みと言えます。

燃焼時の二酸化炭素の排出量が石油に比べておよそ半分とクリーンなエネルギーであり、世界中の深海底で発掘できます。

資源の乏しい日本はこれまで、海外からの輸入に頼るほかありませんでしたが、メタンハイドレートは日本近海からも発掘できるとして今後の新エネルギーとして期待されているのです。

メタンハイドレートが取れる国(場所)をまとめてみた。

石油や天然ガスに代わり、新しいエネルギー資源として注目を集めているメタンハイドレートですが、埋蔵量に関しては世界的に見るとおもに沿岸沿いに多く分布している傾向にあり、アジア諸国やアメリカ大陸、ヨーロッパやアフリカ、オーストラリア周辺など、世界中のさまざまな個所に分布されて眠っています。しかしながら世界一の埋蔵量としては、意外にも日本近海に集中している傾向にあります。

それゆえに資源のない国と言われることもある日本ですが、もしもメタンハイドレートの採取が可能となり、それをエネルギーとして活用できるようになれば、現在のエネルギー資源である石油などによって資源大国である中東を抜き、日本が世界一の資源大国になる可能性もあります。

とくに日本でも北海道や四国周辺に集中している傾向にありますが、同じアジアの中国にも豊富に眠っています。

もっとも現段階では埋蔵量は測定可能でも、自然にふき出すことのないメタンハイドレートを採取するには相当のコストが必要となり、困難な状態です。

さらにまだ商業生産の段階にも入っていないため、今はまだ試験発掘といった状況ながらも、今後はコストを抑え、かつ商業生産可能な状態へと導くことで、新たな次世代エネルギーとしての活躍が期待されています。

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