朝、目が覚めて床に足を付けた瞬間に足の裏(特にかかとが多い)にズキンと痛みが走る事はありませんか?

 

また足の裏に痛みを感じたけれど歩いているうちに痛みを感じなくなったので、そのまま特に気にしていない、という事はありませんか? もしこのような症状を何回か経験されている場合、足底腱膜炎にかかっている可能性があります。

 

40代を過ぎた人に多く見られ特に日常生活で足に負担をかける事が多い人に多く案外に治療するのが厄介な病気です。

 

 

足底腱膜炎は足の底にある足底腱膜という膜のような腱に炎症が起こり硬くなって柔軟性を失ってしまった結果、足に負担がかかると足底腱膜が伸びずに足裏の一カ所を引っ張る結果となり、その場所に痛みが起こるという物です。

 

この痛みは足を使っているうちに段々と足底腱膜が慣れて来て痛みを感じなくなってしまうので気にしない事が多いのですが、そのまま放っておくと悪化してしまい最悪の場合には手術が必要になる事も有る病気です。足底腱膜炎原因、対策について述べてみます。

 

この病気の厄介な点は積極的な治療法が無く基本的に自然治癒を待つしかない、という点にあります。

 

状態にもよりますが早ければ一カ月程度、長くても2年以内には自然治癒します。しかし中には間違った対処法を行ってしまい結果的に悪化させてしまい症状が長期化してしまう事も多いのです。よく行われる間違った治療法として以下が挙げられます。

 

 

・シップ(特に冷シップ)を貼る。

この病気は足底腱膜という腱が硬くなってしまう事が原因ですのでシップを貼っても効果は無く、むしろ冷やす事により悪化させてしまうのです。足の痛みというとシップを貼るのが常識のように思ってしまいますが、この病気では冷やすのは逆効果です。そうではなく温める事によって硬くなっている腱膜を柔らかくする事が重要です。

 

・マッサージやストレッチ

やはり足が痛い場合には良く行われる方法ですが、この病気は腱膜が炎症を起こして硬くなってしまう事が原因なのでマッサージやストレッチはあまり効果がありません。血流を改善させるという点では効果が有りますが、むしろ硬くなっている腱膜を無理に伸ばしたりする事により悪化させてしまう事も良くあります。軽いマッサージは効果がありますが強いマッサージやストレッチは逆効果となりますので注意が必要です。

 

・テーピング

テーピングは一時的に症状を押さえる効果はありますが根本治療にはなりません。むしろ強すぎるテーピングは症状を悪化させてしまいます。

 

要は「足が痛い」という場合に良く取られる処置はこの病気については逆効果となる事が多いのです。

筋肉が原因では無く腱膜が原因なので筋肉痛の場合に取られる処置とは違う対処が必要なのです。しかし、この病気は積極的な治療法が無く自然治癒を待つしかないので、とにかく悪化させない事がまず肝心です。そして日常生活でいくつかの点に気を付けていれば早めに完治させる事も可能です。

 

「腱が炎症を起こして硬くなっている」事が原因ですので腱の炎症を鎮め柔らかくする事が完治につながるのです。ですので以下の点に特に留意して下さい。

 

・足を温めて血流を良くする

腱膜は冷やすと硬くなり温めると血流が良くなり柔らかくなります。もし家にレッグウォーマーなど有れば常に痛い方の足を温めるようにして下さい。

夏場の暑い時などでも部屋はエアコンで冷やされている事が多いと思います。また靴下も厚い物に替え(痛い方の足だけで結構です)とにかく暖かい状態を保つようにして下さい。

こうする事により血流が良くなり腱膜の硬化が和らぎます。また風呂に入る場合にも痛い方の足にだけ熱いシャワーをたっぷり浴びせる等の方法も効果があります。また軽いマッサージも効果があります。

ですが強いマッサージは炎症を悪化させてしまうのであくまで軽くさする程度に抑えて下さい。

 

 

・消炎剤を飲む

元々の原因が炎症を起こした結果、硬くなっていますので炎症そのものを押さえる消炎剤(市販薬としてはイブプロフェンを配合した物等)の服用は効果があります。

炎症を抑える薬は鎮痛効果も併せ持つ事が多いので痛みの減少にもつながります。ですが一時的に痛みがとれても薬が切れたら元に戻ってしまいますので、これはあくまで一時的な効果で完治ではありません。消炎剤は胃腸に負担をかける事も多いので飲み過ぎには注意が必要である事も覚えておいて下さい。

 

足底腱膜炎は病院に行っても診断を下され「なるべく足を使わないように」と言われ消炎鎮痛剤を処方される事がほとんどです。

 

しかし通常の日常生活で足を使わずに済むという事はまずありません。ですので少しでも有効な処置を取り、出来るだけ悪化させないようにして自然治癒を待つしかありません。いくら病院に通っても治らないという方も多いのです。

 

足底腱膜炎は足という重要な機能に影響を与えるので予想以上に厄介な病気であるにも関わらず医師も積極的な治療法が無いために対症療法薬と日常生活における注意点を述べるしか手が無いのです。この病気を早く治すためには自分自身で積極的に取り組む必要があるのです。