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剥離骨折という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。恐らく、言葉自体は聞いたことがあるけど意味はよく知らない、というのが大多数ではないでしょうか。このように名前自体が一人歩きしている剥離骨折ですが、今回はこれの原因や症状、治療に庵して解説します。

 

剥離骨折は通常の骨折とは違い、骨の一部が欠け、あるべき場所から剥がれてしまった状態のことを指します。よく骨にヒビが入った、骨が折れたというのを耳にすると思われますが、その状態には基本的に痛みを伴います。しかしこの骨折に関しては、痛みがあまり生じず、症状に気づきにくいという特徴があります。人知れず骨折していた、というのもケースとしてあります。

 

ではどのようにして起こってしまうのか。折る、という言葉からあらぬ方向に曲がってしまった、等を思い浮かべるでしょうが、この骨折は骨が衝突したり、摩擦したりすることによって生じます。生じ方に関してはヒビが入った際に近いです。どこかに強くぶつけたり、当てられたりすることがこの骨折につながりますが、ぶつけたときの痛みで、ジワジワとくる特有の痛みがあります。それが打ち身や打撲と症状が似ていて気づきにくいのですが、実は骨折していた、というのも稀ではありません。

 

今回は左手人さし指を例に挙げてみます。左手人さし指に限らず、指の外傷による痛みはたくさんあると思われます。例えば野球で強い打球が指にあたった、等の場合です。主にこの状況から連想されるのは突き指と思われますが、実は骨折だった、ということもあります。また例えば引き戸が強く閉められた時に指を挟んでしまった、等もよくある事例ですが、この場合も骨折を疑った方が良いかもしれません。

 

では前述した打ち身、打撲、突き指等と判別するにはどうすれば良いのか解説します。剥離骨折は時間が経つごとに症状が表出していきます。主にこの段階は3つに分けられます。

 

まずその事例が起きてからすぐの所謂前期と呼ばれる期間ですが、この期間に剥離骨折と判断するのは難しいです。通常の突き指や打ち身などと症状とあまり変わらず、痛みもそう長くは続きません。ここで痛みは長くは続かない、といったのがポイントで、「痛みがずっと続かずに、応急処置程度の措置で痛みが引き、動かせるようになる」点が、この骨折に気付かせにくくしている最大の要因です。

 

事例が起こってから24時間以内、所謂中期と呼ばれる期間ですが、この頃から異変を感じるかもしれません。腫れが引かなかったり、ジンジンとした痛みが再度襲ってきます。しかしこの症状も結局のところ軽度の突き指や打ち身などとさほど変わりないので、あまり気に留めない方も多いと思われます。

 

最終段階、後期と呼ばれますがここがこの骨折の最大の恐ろしい期間です。時間にして事例から1日2日経った状態ですが、再度痛みを伴ってくるようになります。その上動かせたはずの指が事例発生時のように思うように動かせなくなってきます。このサインが出たら恐らく猜疑心が生まれてくるはずですが、これこそがこの骨折の全容です。軽度のケガだと思っていたことが実は、というのは医療の現場では珍しくないケースですが、かなり恐ろしい外傷です。

 

では病院に行ったとして、どのくらいの期間で完治にこぎつけることができるのでしょうか。結論からすれば症状の重さにもよりますが、3~6週間、酷ければ半年以上かかる患者もいます。実はこの期間というのは、通常の骨折よりも期間が長いです。つまり期間だけで言ってしまえば、通常の骨折よりも重いケガ、といっても過言ではありません。

 

実際の治療方法が通常の骨折とあまり変わりはありません。CTスキャンをしたり、MRIを行ったりもします。軽度であればリハビリを行い快方に向かっていくのですが、重度であれば手術になってしまいます。手術の方法は病院によりけりですが、言葉自体にかなり抵抗のある方もいるのではないでしょうか。しかしそれほどに重症、と捉えて間違いはありません。

 

前述した左人さし指のケースはあまり期間はかからないといえますが、それでも1、2ヶ月は覚悟をした方が良いでしょう。できるだけ患部を動かさず、ゆっくりとリハビリを行い、骨を元に戻していくことが重要となります。普段から酷使している指なので、治療中はかなりの我慢を強いられたり、不便を感じたりするかもしれませんが、治すために医師の指示に従い、きちんと治療を受けましょう。

 

骨折なので、読んで字の如く骨に纏わる怪我です。日頃からぶつけることは多々あるとは思いますが、骨折につながらないようにするためにカルシウムをよく摂取し、摂取のサポートを促進させるために、栄養バランスのとれた食事をしましょう。予防策はあるので、身体を大切にするためにも実践していきましょう。

 

下手をすれば通常の骨折よりも恐ろしい剥離骨折ですが、症状を素人が見てもよくわからないはずです。しっかり専門家の意見を聴き、治療するようにしましょう

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